山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

No.99

ストレスは足し算 

スムーズに治療が進む患者さんはあまり心に残らず、やがて治癒して去って行きます。

ストレス�@心労―どう工夫してもうまく行かず、滞ってしまう患者さんのことはいつもどこか頭の片隅にあり、ふとしたことで思い出して申し訳ないような気持ちと共に、「どうするのが良いのかなあ…」などと考えます。
そんな患者さんのことを考えていた雪の朝、車を車庫から出そうとした途端、

ストレス�A事故―ガガガと不気味な音と振動。車を車庫にこすりつける。買って２ヶ月なのに…
思い直して仕事をし、昼には気分転換と（有森裕子以来、そう自分に言い聞かせているのだが）「自分へのご褒美に」人気ラーメン店に出かける。

ストレス�B待つ―うわっ！な、何だ。この行列は。何人も待っている。怖じ気づくが、せっかくだから頑張って待ち、目的のラーメンにありつき、それなりに満足。

ストレス�C疲労―夜、疲れていたが頼まれていた講演に出かけ、８時過ぎに終わる。
小雪の中、家路につく。
「帰ったら一杯飲んで寝ようっと！」と車を走らせる。

ストレス�D切符―赤色灯を持った警官に停められる。
「お急ぎですか？制限速度５０キロですよ」が〜ん！

�@＋�A＋�B＋�C＋�Dで、すっかり打ちのめされる。泣こうかと思うがやめる。
つくづく、ストレスは足し算と思い知った一日でした。
　ストレスが続くときは要注意ですよ。


百匹の羊を有てる人あらんに、もしその一匹迷はば、九十九匹を山に遺しおき、往きて迷へるものを尋ねぬか。

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