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医師の自殺
日本の自殺者数は、98年から11年まで毎年3万人を超えていましたが、12年から3万人を切り、16年は2万2千人以下になったとのことです。
大変喜ばしいことで、この傾向が続いてほしいものです。
ところで、精神医学の世界の標準的なテキスト『カプラン臨床精神医学』によると、アメリカでは毎年約400人の医師が自殺しており、特に女性医師は自殺率が高く、25歳以上のすべての白人女性10万人当たりの年間自殺者数が12人であるのに対して、女性医師では41人とのことです。
診療科別では、精神科は一番リスクが高く、次いで眼科、麻酔科とのことです(眼科から精神科に転じた筆者などはどうなるのでしょう?)。
昔読んだ本に、
「医師では、一番燃え尽き症候群になるのは精神科、燃え尽きないのは産婦人科。一番自殺するのは精神科、自殺しないのは小児科」と書いてあり妙に納得しました。
産婦人科も小児科もとてもハードですが、他の診療科がほとんど常に死を意識するのに対して、産婦人科では生命の誕生に携わり、小児科では、これから世界に羽ばたこうとする生命を支えているからか、などと考えました。
それでは、精神科は夢も希望もないのか!と言われそうですが、筆者などは3度の飯を2度にしても、精神科をやりたいと思っています(嫌になることもありますが)。
それにしても、肝に銘じて医師は自殺してはいけない、特に精神科は、と思います。最近、ある出来事があり、思い出した台詞―
悪いやつも、
もっと悪いやつが現れると
よく見えるものだ。
最悪ではないということが少しは褒めたくなるのだ。
「リア王」
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