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サヴァン症候群
『レインマン』―ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ共演の自閉症の兄との兄弟愛が描かれている映画ですが、印象的なシーンがあります。
レストランでウェイトレスが爪楊枝の箱をひっくり返し、爪楊枝が床に散らばります。
すると、ダスティン・ホフマン演じるレイモンド(R)、トム・クルーズ演じるチャーリー(C)、そしてウェイトレスのサリー(S)の会話―
R:(ぶつぶつと独り言のように)82、82、82……
C:(それを聞きとがめて)82より多いよ
R:82、82、82。全部で246
C:(Sに)爪楊枝はいくつなんだい
S:250本よ
C:(Rに)近かったな
S:箱に4本残っているわ
レイモンドは瞬時に床に散らばった爪楊枝の数を82の倍数で数えたのです。正に異才です。
映画はここから、チャーリーがこの異才を利用してラスベガスで大もうけをするという風に展開します。
ところで、こんな異才を放つ自閉症の方がいます。
・適当な年月日の曜日が言える
・一度見たばかりの風景を忠実に描ける
・一度本を読むと細部まで記憶して朗読できる……
これらをサヴァン症候群といいます。不思議な、理解を超えた能力です。しかし、何とも魅惑的な能力です。
ここにも人間の可能性と危うさが見えます。
誰でもそうですが、特に自閉症の場合、ないものを補う、問題になるものを治すのと並行しながら、持っているものを生かす、伸ばすというのが大切なのでしょう。
なにもなにも
小さきものは
みなうつくしき
枕草子
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