山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

No.59

認知療法―その３～将来への否定的認知～

今回は「人を不幸にする否定的認知」の３番目、将来への否定的認知のお話です。これは根拠もないのに「これから良いことなんてない」「失敗するに決まっている」「明日もトンネルだ！」などと将来への希望を持てず、悪い方に悪い方にと予測して、自分を不幸にする認知のことです。

たとえば―
　明日は就職の面接
　（出来事）
　　　　↓
　また断られたらどうしよう。行く先がない！もう絶望だ！
　（反射的な自動思考）
　　　　↓
　待てよ！どうして失敗だと決めつけるんだ。やってみないと分からないじゃないか。
　結局、明日のことは分からないじゃないか。
　（合理的な認知）
　　　　↓
　よし、やってみよう！当たって砕けろ、だ。失敗したら次を考えよう。
　うまくいったら、自分へのご褒美、ラーメン大盛だ！
　……
と、こんな具合です。

わざわざ悪い方に予測して意気を萎えさせ自分を不幸に追い込むことはないのです。
それこそ予定調和で、悪い方に予想すると悪い方になりがちです。
スポーツ選手がやるイメージトレーニングのように、成功をイメージしながら最善を尽くせば良いのです。
　今年一年が皆様にいい年でありますように！

Afer all....
Tomorrow is another day
　　　　　　『風と共に去りぬ』

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