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山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

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精神医療ことはじめEssay

No.54

時のたつのが速い!

今年も6月が過ぎてもう1年の半分が終わったなと思ったら、さらに7月が過ぎ8月になり……ほんとに速い!
 全く光陰矢のごとしで、特に年をとるとつくづく時のたつのを速く感じます。
まことに「うかうか三十、ちょろちょろ四十」です。

 この「年をとると時間のたつのが速く感じられる」というのを、フランスのジャネは
10歳の子供は1年を自分の人生の10分の1に感じるが、60歳の人は1年を自分の人生の60分の1に感じるから」
と説明しました。
 ことはそれほど単純ではないようですが、ちょっと説得力を感じます。

 また、楽しい時間は短く感じますが、苦しい時間は長く感じます。
じゃあ、あっという間に過ぎ去って行く老人の1年が楽しいかというと、そうでもありません。変なものです。
 地球の自転も公転も古来、老若男女ひとしなみに同じ周期であるはずなのに、感じ方はかくも違います。

私には、
⑴子供の時は時間のたつことは考えていないが、年をとると時間のたつことを意識する(子供は「思えば長いこと生きてきたもんだ!」とはあまり言いません)。
⑵若者は自分から死に向かって行く気でいるが、老人になると死の方が自分に向かって来る気がする(老人は「死んでやる!」と人を脅すことはあまりありません)。

これらのことも、年を取ると時間のたつのが速く感じられる原因かと思うのですが。
皆様はいかがお考えでしょう?

 
消えろ、消えろ、
つかの間の灯火(ともしび)
人生は歩き回る影法師、
あわれな役者だ。


    ―「マクベス」

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