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統合失調症という病気
あなたが不幸にも怪我で左腕をなくしたら、あなたはあなたでなくなるでしょうか?あなたが癌になったら、あなたはあなたでなくなるでしょうか?あなたがハンセン病になったら、あなたはあなたでなくなるでしょうか?
おそらく若干の動揺はあっても、あなたはあなたであり続けるでしょう。
ところが、統合失調症を病んだ場合はどうでしょう?酔っ払っているわけでもないのに、真顔でとんでもないことを言います。
「誰かが自分を狙っている」「みんなが自分のことを噂している」「街角にいた人が俯いた。あれは、僕が役立たずだと言っているのだ」などなど。
さらに突然、「俺の悪口を言うな!」などと怒鳴ったり、ぶつぶつ意味不明の独り言を言ったりします。
ここには「怪我をした。癌になった」とは別の次元の問題が横たわっています。
統合失調症を病むということ、それは自分の連続性が断ち切られ、自分が自分でなくなるという存在の脅威にさらされること、そんな風に思うのです(そこに立ち、そこで崩れ落ちようとする人を支えたい!)。
最後までなくしてならぬもの、それは自分であるということ。
矢沢宰(21歳で亡くなった見附市の詩人)が詩をなくしてならぬように……
「僕から」
僕から
イエス様を
とり去れば
僕は灰になる
僕から
詩を
とり去れば
僕は灰になる
矢沢宰『光る砂漠』より
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