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DLB、続き
2023年3月28日のA新聞に、
「レビー小体と呼ばれる蛋白質が神経細胞にたまることで起きる『レビー小体型認知症』を発見した小阪憲司さんが、3月16日、誤嚥性肺炎のため死去した。83歳だった。認知症の原因となる病気の中にアルツハイマー病とは異なる症状や特徴を示すレビー小体が原因の認知症を発見し、76年に世界で初めて症例を発表した」
と小さく簡潔にまとめられて載っていました。
私たちの多くは認知症というとアルツハイマー型認知症ADをイメージしてきました。
それを考えると小阪憲司の功績は、
⑴認知症にはアルツハイマー型とは違うタイプもある。
⑵DLBもパーキンソン病もレビー小体が原因である。
という2つを示したことにあると思います。
DLBにはADとは異なる特徴的な症状があります。
①幻視:誰もいないのに、「子供が何人も来ている!」などと言います。
認知症でこんな幻視を訴える方を診ると、まずDLBを疑います。
②寝言・寝ぼけ:まとめてレム睡眠行動障害といいますが、これも多いです。
③認知症テストで高得点:ADでは進行と共に認知症テストは0点に近づきますが、DLBでは概して症状の割に高得点です。
④抗精神病薬への過敏性:幻視には薬が効きますが通常より少量が適量となります。
などなど。
大江健三郎、坂本龍一ほど高名でなくても、小阪憲司、立派な業績だと思います。
雨降らば降れ風吹かば吹け
一休
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