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レビー小体型認知症DLB
♪人生いろいろ
認知症いろいろ
で、今回はDLBのお話。
DLBはアルツハイマー型認知症ADに比べて認知度は低いですが、実はADに次いで多く、ADが認知症の50%くらいで、DLBは20〜30%と見積もられています。
ところで、精神科の代表的疾患が統合失調症だとしたら、神経内科の代表的疾患はパーキンソン病PDですが、1912年、フレデリック・レビーがパーキンソン病患者の脳に多数の異常蛋白の塊(レビー小体)を見つけ、後にこのレビー小体が神経細胞を壊すためパーキンソン病が発症すると判明しました。
その後、1976年、日本の小阪憲司(横浜市立大学名誉教授)が、「多数のレビー小体が大脳皮質に現れるとDLBを発症し、脳幹部に現れるとPDを発症する」ことを、症例を示して報告しました。
これも目から鱗です。
当時DLBを小阪病と呼ぶことも提案されたそうです。
このレビー小体の中心成分はα(アルファ)-シヌクレインという蛋白質です。
つまり、ADの原因がアミロイドベータで、DLB(小阪病)・PDの原因がα-シヌクレインということですね(かくして医学は日進月歩)。
そして、今ではPDもDLBもレビー小体が原因で、脳のどの部分にレビー小体が多く現れるかの違いだけということで、二つ合わせてレビー小体病と呼ぶようになってきています。
春くれて人ちりぬめり吉野山
花のわかれを思ふのみかは
西行
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