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代理ミュンヒハウゼン症候群
前回、ミュンヒハウゼン症候群の話をしましたが、今回は代理ミュンヒハウゼン症候群の話。
@ミュンヒハウゼン症候群は、自分が周囲から注目され同情されるために自分で病気を装ったり自分を傷つける精神疾患です(筆者はこれまで1回出会っています)。
A代理ミュンヒハウゼン症候群は自分が病気になるのではなく、多くの場合、母親が自分の子どもを病気にさせたり怪我をさせ、その後、甲斐甲斐しく子どもを世話し優しい母親を演じることで自分に注目させ、褒めてもらう、そんな動機から始まっています。
いずれも屈折した心理で、注目・賞賛を求める自己顕示欲が根底に認められますが、Aは、それこそ狂気じみており明らかに犯罪です。
子供を自分の欲求のための道具に使い、自分が注目・賞賛されるためには子供を傷つけることも、場合によっては命を奪うことも躊躇しません。
今年(2022年)2月報道の神奈川県大和市の小1男児U死亡事件。
犯人とされた母親AはAでないかと報道され、にわかにAが有名になりました。
この記事の関連で筆者が特に目を引いたのはこの男児の処遇を巡る児童相談所と家庭裁判所の争いです。
この事件前にAの子供3人が不審死で亡くなっていて、児相はかねてよりAはAでないかと疑っており、Uちゃんを施設で保護すべきと訴えたのですが家裁は聞き入れず、Aの元に戻すべきと判決し、その9か月後Uちゃんは亡くなったというのです。
児相の無念、察するに余りあります。
馬鈴薯のうす紫の花に降る
雨を思へり
都の雨に
啄木
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