山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

No.153

快眠にはクールダウン　

朝、起きたとき「いやあ、よく寝た！」、そう言える睡眠が最高ですが、なかなかそんな睡眠はなく、むしろ─
ひどい事態に遭遇すると、

もう眠りはない。マクベスは眠りを殺した。

となりますが、私たちの普段の睡眠はその中間くらいと言うところでしょう。

　その睡眠を「よく寝た！」と実感できる睡眠に近づけるこつを考えてみました。

　素朴に考えると、睡眠は覚醒から睡眠に入り、ずっと平坦に睡眠が続き、６〜８時間後に目覚める、という風に見えます。

しかし、実は睡眠は平坦なものでなく、

�@睡眠に入ると徐々に深くなり、やがて底を打ち、今度は覚醒に向かって浅くなり、覚醒の直前にまた深い睡眠に向かいます（覚醒直前の睡眠がレム睡眠、夢を見る睡眠）。

�Aそんな波を４、５回繰り返して覚醒しますが、その波の振幅は朝の覚醒に向かって徐々に小さくなります。
つまり、浅い睡眠になります。
　（睡眠の深さ）×（時間）で熟眠感は測れますが、何より睡眠に入った最初の睡眠の深さが問題で、マリアナ海溝の深さなら問題なしです。
それには心身をクールダウンし、自律神経系を「頑張る神経＝交感神経」から「お休み神経＝副交感神経」に切り替えることが必要です。
興奮したり、心配事のため神経が冴えている交感神経モードでは入眠も困難です。


　心身のクールダウンにはのんびり・ゆったりが大切……のんびり・ゆったり……湯ったり……山の温泉。
　山の温泉＝快眠ですね。いいなあ。


明日のことは思い煩うな
明日は明日自ら思い煩わん
一日の苦労は一日にて足れり
寝る時はこれが一番！

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