山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

No.150

医療のジンクス

医療では何かとジンクスがあります。

・Ａ先生が当直だと急変患者さんが出る。
・Ｂ先生が当直だと救急患者が搬送される。
・うっかり「平和だと良いねえ」「今日は落ち着いているねえ」などと言うと、突然忙しくなる。

などなど。

　この「うっかり発言」のジンクスを２０１６年、倉敷中央病院（１１７２床の三次救急医療機関）が検証し発表しています。
結果は、そのような発言で忙しくなることはなかったとのこと。

　アメリカでも「これ以上入院がないと良いが」と言うと入院が増えて忙しくなるか、満月の夜、13日の金曜日に救急患者が増えるかなどの検証があり、当然ながら普段通りだったという。


　ところで、医師はそれぞれ、その専門分野で死ぬ、というジンクスがあります。

�@消化器専門の先生は胃癌か肝癌、そうでなくても大腸癌で死ぬ。
�A呼吸科の先生は肺炎か肺癌で死ぬ。�B循環器の先生は心筋梗塞で死ぬ。
�B循環器の先生は心筋梗塞で死ぬ。
�C脳外科の先生は脳卒中で死ぬ。
�D産婦人科の先生はというと、（婦人科疾患では死なないにしても）女で失敗する。
�E小児科の先生は子供で苦労する。
�Fでは、精神科はどうかというと、古い友人とつまらないことで仲違いして孤独のうちに死ぬ。

　この�Fは筆者の敬愛するＮ先生の話。何か身につまされて説得力があります。

白波の寄する渚に世を過(す)ぐす
海人(あま)の子なれば宿も定めず
　　　　　　　　和漢朗詠集

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