山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

No.118

先生の待遇改善を！　

２０１８年１１月９日の新潟日報によると、本県の今年の小学校教諭採用試験（新潟市を除く）は、倍率が昨年の１．８倍から１．２倍に低下し、過去最低、全国最低になったとのこと。
実に由々しきことである。

　団塊世代の先生方が大量に退職した、などいろいろ理由はあるようですが、筆者はまず、それだけ先生の仕事がハードで報われないということか！と胸をつかれました。

　というのは、本欄で長期病休、うつ病、ストレスチェック制度などを話題にしましたが、実はそのいずれをとっても、職業別では、先生が最も厳しい状況にさらされているからです。

　それを思うと、この記事からは先生を志すべき若者達の「やってられないよ」との声が聞こえて来るようでした。


孟子の君子の三楽ー

　�@父母ともに存し、兄弟ことなきは一楽。

　�A仰いで天に恥じず、俯して人に恥じざるは二楽。

　�B天下の英才を得て、これを教育するは三楽。

�Bはどうなったのか！

　今、教員を志すというのは火中の栗を拾うような蛮勇、無謀、無鉄砲、やけくそ、命知らず……ということか！

子どもの可能性と夢を実現する尊い仕事が敬遠されている、それを嘆かないではいられない気持ちです。

米百俵・小林虎三郎の故郷でこんなことになるとは！


―あるメルヘン。母と子。
サリー「ママ、きっと、天使さまがご病気だったのね」
ママ「まあ。どうして、そう思うの？」
サリー「だって、あのやさしいケイト医師(せんせい)が天に召されたのですもの」
　　　　　　　医師はかくあるべしですね。

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