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山下メンタルクリニック - 新潟県小千谷市の精神科 心療内科 神経科

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精神医療ことはじめEssay

No.116

うつ病と認知症 

筆者は拒否能力が低下し、頼まれるまま9月下旬から毎週のように町内への出張講演を続けています。
テーマは大きく2つ。うつ病と認知症。


 
講演にお出でになる方々の様子を見ると、うつ病は少々他人事ですが、認知症は身に覚えがあるのか、うつ病に比し真剣に見えます。
 そこで簡単なご紹介。

 (1) うつ病
 現在、うつ病は次の3つの意味で重要です。

 @自殺の原因
 自殺者数は98年に3万人を超えてから毎年ずっと3万人以上でしたが、12年に3万人を割り、その後も減り続け今年はついに2万人を割るかも知れません。
この自殺の大きな原因がうつ病です。


 A長期病休
 
病気のため1か月以上仕事を休むと長期病休になりますが、12年以降、その原因の半数以上がうつ病です。

 BQOL低下
 うつ病になると、あたら人生が苦行のようになりQOLが著しく低下します。



 (2) 認知症
 朝日新聞(2018.9.17)に「70歳以上2割超す」とあり、65歳以上28%で世界一(2位のイタリアは25)
 因みに100歳以上は9/14現在、6万9千人、そのうち女性が6万1千人。

 何ともめでたいことですが、ここで問題になるのが認知症。

 年とともに体力は低下し、同時に知力も低下します。
知力低下がある一線を越えると認知症になるのですが、その有病率が年齢とともに幾何級数的に増えるのです。

 長寿と認知症、これからの大きな課題です。



時間待って病名加齢です
鼾より静かな方が気にかかり
無農薬こだわりながら薬漬け

       シルバー川柳より


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